前の記事の続き。
2011年に遊んだゲームの満足度ランキング、いよいよトップ3の発表!
既に1月も半ばになっている件には触れない方向で。
3位 ゴーストトリック(iOS)死後、魂となった主人公が物に取り憑いて操り、さらに時間までも操作してギミックを解いていくというとても斬新なゲームシステムに、テンポよく面白いストーリーとスタイリッシュなグラフィックがうまく絡められている。キャラクターや演出も逆転シリーズ譲りで魅力的。これらすべてがとてもうまくまとめられており、完成度が高い。
物を操ってギミックを解く過程はピタゴラスイッチ的なところもあるが、必ずしも止まっている物体だけではなく、その場には動いている人間もおり、状況はもっとダイナミックに変化していく所が他のピタゴラスイッチ物と違って面白い所。周囲の物体を駆使して、殺人者から対象を守るとか、ストーリーとうまく絡み合い臨場感が出ている。
かなり熱中して一気にプレイしてしまったが、ボリュームは少なめ。積みゲを大量に抱えている私は最近ゲームにあまりボリュームを求めなくなったのだけれど、こういう面白いゲームはやはりもっと続きをプレイしたくて仕方がなかった。
2位 Portal 2(PS3)さすがに前作をプレイした時ほどの衝撃はないが、面白さで言えばこちらが上。
特にシングルプレイが楽しめた。世界観は前作を壊さないどころか大幅にバックストーリーが追加されていて深みを増しており、そしてその世界観の上で展開されるストーリーが最高。
正直あんなに面白くなるとは予想してなかったよ。前作の世界観とキャラクターが気に入った人は間違いなく買い。
むしろ本作を十分に楽しむには、やはり前作からプレイする必要はあるかなって思う。
ギミックに関しては前作から順当にパワーアップしたって感じかな。大きな驚きはないけど、期待を裏切られたりはしない。
オンラインCoopについては、試行錯誤してステージを解いた時の達成感を協力者と共有できるあの感じがとても素晴らしい。脳内物質がドバドバ出てくる。
なんだけど、リプレイ性が無く、一度クリアして答えがわかってしまうともうあの達成感は味わえないので、実質的には初見のプレイヤー同士じゃないと楽しめないところは残念。だからCoopで組んだプレイヤーと自分のステージ進捗具合が同じでないと気を使うのよね。一度、相手プレイヤーがとあるステージを境に、それまでスラスラ行動してたのが急に動きが悪くなったことがあって、「あ~ここから先は未プレイなんだな」ってのが丸わかりなのが客観的に見てて面白かった(逆に言うと、そのステージまでは相手に急かされている感があって面白くなかった)。
1位 The Elderscrolls 5:SKYRIM(PC)一位はやはりスカイリム。まだ1周目プレイ中だけど迷いなく一位に挙げた。
GTAシリーズは序盤で投げ出してしまったのに、なんでOblivionやSkyrimをこんなにも楽しいと感じるのかは自分でもまだよくわかっていない部分もある。ドラゴン戦以外のバトルはそれほど面白いわけでもないし、お使いクエスト自体がそんなに楽しいわけでもない。
そうなるとやっぱり世界観が気に入るかどうかの違いが大きいんでしょう。タムリエルのあちこちを旅して探索すること、そしてそこで出会う風景、社会や歴史、そういった世界観がすごく好き。
RPGでよく言われるロールプレイングっていうか、「役になりきるプレイ」って所が特に気に入ったわけではないんだよね。確かにそういうプレイに向いた自由度のあるゲームなんだけど、自分の場合は単にあの世界と景色が好きなだけ。その中であてもなく歩きまわって、新たな発見を得る、もうそれだけで十分満足する。
この世界創りが今作では前作よりもさらに丁寧に行われている印象を受けた。
ゲーム最初のオープニングイベントは「おおっ、今時の演出じゃん!」って感じたけど、実はそれは最初だけで、その後はもう基本的にはプレイ中にOblivionとのゲームとしての世代差を感じることはないんだよね。もちろんグラフィックは向上してたりするけど、演出やシステム面において、特に今時の流行が取り入れられているわけでもない。
それよりも街の造形やフィールドマップ、スカイリムの社会や文化、人間模様や各クエストのストーリー展開。それら1つ1つを丁寧に作り込みましたって言う方が前作との一番の違いを感じるところじゃないだろうか。わかりやすい所だと、ダンジョンの使い回しが大幅に減って、1つ1つが異なる造形になっている。また、例えば砦を占拠する人々がそこでどのような活動をしていたのかがわかるような表現が加えられていたりもする。実はダンジョンの数は前作の方が多いらしいのだが、今作の方がボリュームあるように感じるのはこのあたりに理由がありそう。

「何で洞窟の中に畑があるんだよ?」って思ったらちゃんと陽が当たっていた。洞窟の中ってのにも理由がある。スカイリムの世界はこういった「物語」で溢れかえっている。
まあそんなわけで、「進歩」とか「革新」みたいなものを感じることはなく、どちらかと言うと前作を丁寧に改善していった印象のゲームなんだけど、そのクオリティがとてつもなく高いってのが本作の一番の特徴だと思う。
クソ長くなってしまったが、最後に。私はこのゲームが大好きだ。
そんな感じの2011年でした。いやぁアレだね。世の中には面白いゲームが多すぎる。
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スカイリムがまともに動くスペックのPCがうらやましいです。